DICE – Mona Lisa #サワディーワタナベ的タイポップ/T-POP鑑賞記

ThaiNow編集部

新旧問わず、音楽に親しんできたタイナウ編集部ワタナベが、未体験だったタイポップを聴いて綴る音楽鑑賞記。「サワディワタナベ」は未知のタイポップへのサワディ=こんにちは のご挨拶です。

今回聴いたのはタイのトップボーイズグループDICEの2024年3月リリースの曲「Mona Lisa」
日本にも人気グループDA-iCEがいるので検索すると若干情報がごちゃごちゃに出てきますが(スペル違うのにねえ)、タイのDICEも大人気です!
MVのモチーフはモナリザのタイトル通り、少し前にポストしたBUSの「LIAR」と同じくレオナルドダヴィンチネタ。

この曲、ダンスが最高!
顔の動きまで駆使して、キレがいいですねえ。練習量が見えるというか。
グループとはいえダンスについては個人技にも注目が集まりがちな所もあると思うのですが、とにかく集団芸の気持ちよさを再発見するような面白さがあります。これは一見の価値があります。

ダンスって、キレてればいいって訳じゃないと思ってたんです。
歌もラップもダンスも、ちょいズレの方がレベルく評価されることはよくあります。
例えばJAY-Zは本来の正確なリズムからほんの少しだけ遅らせて、かつその遅れを安定的にパフォームできる特殊能力を持ってます。レイドバックなんて技法として呼ばれていて、SNOOP DOGGなんかも得意ですね。

Alicia Keysとコラボした有名なこの曲なんかでもJAY-Zのレイドバックの妙が感じられます。

話がだいぶそれましたが、DICEのこの曲の歌、ダンスについては、揃う事こそ正義!キレこそ正義!という爽快な、鑑賞できるパフォーマンスになっています。
振り付け自体が、揃う事のかっこよさ、気持ちよさを意識して考えられている印象も受けました。

となるとプラクティス動画も気になる所。

プラクティス動画のつくりかたも異様に丁寧。揃う美学を堪能できる動画です。そして、Y2Kファッションバリバリシルエットのジーパンも見どころです😊

曲作りついては王道な進行とメロディな印象。
一方、音作りについてはおもしろいアプローチがされています。
スタンダードな曲でアレンジを遊ぶというのはおもしろい手法だな、と思いました。
それがイントロから貫くハープのような弦楽器。マンドリンのような感じもあるけど丸い音ですね。
これはPOPミュージックではあまり使われない音色で、意表を突いたアイデアだなーと思います。抜けがとてもいい音色ですしね。

個人的に音の方に関心が高いのにダンスの方にも目が行ってしまうという、ハイレベルなパフォーマンズです。ぜひご覧あれ。

[文・構成/タイナウ編集部 サワディーワタナベ]

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