「T-POP/タイポップ」
特に音楽ファンは耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
T-POP/タイポップは、タイのポップミュージックを指すジャンルで、日本のJ-POPや韓国のK-POPなどのジャンル名のタイ版と言えます。
Wikipediaにはこちらのページがありますが、このT-POPは台湾の方のT-POP記事となっていますのでご注意を。
https://ja.wikipedia.org/wiki/T-POP
「K-POPの次の大ブレイクはT-POPだ!」と言われていたりします。
BLACKPINKのリサや、2PMのニックンなど、世界的グループのメンバーにタイ人が名を連ね、その実力を発揮していることからも、タイの音楽シーンはレベルが高く元気で、近年急激な盛り上がりを見せています。
T-POP/タイポップがどんなジャンルなのか簡単にご紹介します。
●成り立ちについて
まずはT-POPのざっくりとした歴史から。
T-POPは海外音楽がタイに流入したことを起源としています。
1980年頃、洋楽、とりわけポップミュージックから派生して、タイ独自の音楽産業が生まれ、育ってきたと言われています。
この流れによってT-POPは若者にも広く受け入れられ、国内で主流のジャンルとなりました。
BLドラマ(ボーイズラブ)人気なども影響もあり、タイでは人気俳優が音楽活動をしていることが多いのも特徴。主題歌採用曲など、関連アーティストも次々と注目の的となりT-POP全体の認知度を大きく押し上げました。
タイ以外の国でのファンも増えており、人気楽曲のYoutube再生数は億越えも珍しくありません。
T-POPは、音楽ジャンルではあるものの、ファッション、ダンス、ドラマ、SNSを巻き込んだひとつのカルチャー、ムーブメントとなりつつあります。
●音楽性
T-POPは、音楽的にはモダンなポップサウンドを中心に、歌謡曲的なものからやバラード、日本のシティポップのようなテイストのもの、R&BやHIPHOPのような横ノリ系、EDMまで、幅広いジャンルをカバーしています。
また、それらのジャンルが融合することで多様かつ深みのある楽曲がどんどん増えています。
タイ語で歌われることが多く、洋楽をベースとしながらも、タイ文化や感性、独特のメロディー感覚が色濃く反映されているのがおもしろい所です。
ノスタルジックだったり、センチメンタルだったり、感情的な表情が反映された楽曲も多く、これがT-POPのエモさにつながっています。
アーティストの表現力、楽曲、音づくりレベルの高さも特徴で、歌唱力、ダンスの技術、MVのストーリーや演出などもK-POPに引けを取らないクオリティを誇ります。
一方で、どこかタイの南国っぽい感覚を残しており、ストイックすぎない、いい意味でのゆるさもファンにとって心地よいスタンスとなっています。
●グローバル感覚
特に近年ではグローバル展開にも力を入れており、日本でもライブイベントやドラマ動画を通じてファン層が急増しています。
T-POPアーティストの多くが英語が堪能で外国メディアと直接コミュニケーションできることや、YouTube、Spotify、TikTokなどグローバルなプラットフォームで戦略的にプロモーションを展開していることも大きな要因となっています。
という訳で、T-POPはこれからの音楽シーンにおける存在感は増すばかり!
期待感は抜群で、確実に注目のシーンとなりつつあります。
今回はT-POPとは?タイポップとは?についてご紹介しました。
タイの音楽というまだとピンと来ない方も多いかもしれませんが、抵抗なく聴ける、というかハマっちゃう中毒性の高い楽曲目白押しなので、ぜひ1回聴いてみてください!
[文・構成/タイナウ編集部]