[写真 @nicesomkidd公式Xより]
タイの人気アーティストBowkylionとNont Tanontが歌う名曲「ที่คั่นหนังสือ(Sometimes)」をATLASのメンバーであり俳優としても活躍するNice Somkidと、ガールズグループPiXXiEのPimmaの共演により表現したダンスフィルムが公開され大きな話題を呼んでいます。
このダンスフィルムは、静かで切ない旋律と歌詞に寄り添うような繊細で滑らかな振り付けで構成されており、NiceとPimmaのふたりの動きがシンクロしながら、まるで心の奥に触れるような物語を紡ぎ出します。ステージではなく映像作品という形で丁寧に仕上げられたことで見る者の感情をより強く揺さぶる表現が実現しました。
Somkid x Pimma – ที่คั่นหนังสือ📚 (by Bowkylion ft. Nont Tanont) | Nice Somkid's Dance Film #NiceSomkidChoreo pic.twitter.com/iuzx3KUszm
— สมคิสสส👾 (@nicesomkidd) July 1, 2025
世界観を構成するために選ばれた楽曲はタイの人気アーティストBowkylionとNont Tanontがデュエットした楽曲「ที่คั่นหนังสือ(ブックマーク)」です。「ที่คั่นหนังสือ」は、愛する人の“本”の中で最後まで読まれずにページの間に挟まれた「しおり」のような存在をモチーフにしたバラード。誰かの特別になれず、ただそっと寄り添うことしかできない切なさ、愛しているのに届かないもどかしさを文学的な比喩で描きます。
本作のダンスフィルムでは、そうした楽曲の世界観を、言葉ではなく身体で表現。ふたりのダンサーが織りなす一つひとつの動きには、相手への想いと距離、そして伝わらない苦しさが込められ、視聴者はまるで“読まれない恋文”を読むような感覚に包まれます。
「ที่คั่นหนังสือ(Sometimes)」というタイトルが象徴するように本作は「愛する人の物語の中で脇役にすぎない自分」を描いたもの。その苦しさを、NiceとPimmaは一歩も引くことなく正面から表現し観る者の心を優しく揺さぶっています。美しくも切ないこのダンスフィルムをぜひ音楽とともに体験してみてください。
[文・構成/タイナウ編集部]