LYKN x JOONG, POND – CHARM #サワディーワタナベ的タイポップ/T-POP鑑賞記

ThaiNow編集部

新旧問わず、音楽に親しんできたタイナウ編集部ワタナベが、未体験だったタイポップを聴いて綴る音楽鑑賞記。「サワディーワタナベ」は未知のタイポップへのサワディー=こんにちは のご挨拶です。

今回聞いたのは聴いたのはLYKN x JOONG, PONDCHARMです。

まず驚くのがメンバーの豪華さです。ただでさえ人気のLYKNに、大注目俳優であり、4人組ボーイズグループJASP.ERJOONGPONDが参加するって…。
タイポップ/T-POPファンにはたまりません!

そして、曲の前に、まずタイトルの設定がおもしろい!
タイ語の「ฉ่ำ(チャム)」と英語の「CHARM」をかけて遊んでるんですね。
タイ語のチャムはジューシーとか潤っている、というような意味だそうで、転じて若者言葉では「めっちゃ」「たっぷり」というようなニュアンスで使われることも多いとか。

歌詞でダブルミーニングって結構ありますけど、タイトルで、それもタイ語と英語のワンワードでやっちゃうのは工夫が凝らされていてユニークです。
サビで連呼しているのはฉ่ำ(チャム)でありCHARMでもある、ということですね。

映像でもインパクトのある砂漠はラチャブリーのグランドキャニオンだそうで、乾いたところで潤いを叫ぶ、というシャレなんでしょうね。
MVの企画会議、楽しかっただろうなあ。

さあ、曲です!
イントロの不思議な空気感が新鮮ですね。蛇でも出てきそうな笛のような、フクロウの鳴き声のような印象的なフレーズが楽曲に個性を与えつつ引っ張ります。
この怪しげなトライバルな雰囲気から、Legoのオオカミのようなおたけびで幕開けです!

LYKNは歌とラップの間のような、メロディアスな歌唱がほんとにいいですね。
冒頭から聴きごたえがあります。

そして開始30秒でPondのハスキーなバリトンボイスの超かっこいいラップが聴けるのもうれしい!
しかもこのパートがのちに伏線的に効いてくるんです。
Pondの低いラップの直後にjoong、William、の気持ちの良い伸びやかなハイトーンが入り、サビ直前の盛り上げでTuiがとどめを刺す!

練られてます!

サビの直後のパートで、これまでの熱い歌に対してLegoがスっとクールなワンフレーズを入れてくるのもとっても新鮮。メンバーが贅沢すぎてプロデューサーもパート分けに困っちゃったんじゃないでしょうか。
工夫の跡が見えます…。

ちなみにプロデューサーは、GMMTVのBLドラマ「Not Me」のサウンドトラックを手掛けて話題となったKANGSOMKS
本人歌唱のこの曲もいいですね。
声の個性、魅力を引き出すのにものすごく長けている印象です。

最後にダンスです。
個人的には、2025年のタイフェスティバルで驚きましたが、Legoのリズムにシビアなのにしなやかなダンスが特にすごいなあ、と感じます。

ストイックを通り越して、容赦がないと言った方がしっくりくるくらい、細かい所でも一切手を抜かないパフォーマンス。
今回も、他の人にはなかなか真似できなそうな組み体操的なアクロバティックな振りも入れてくれています。
LYKNのチームワーク的な所も感じられてとてもかっこいい!

そこに力強いJOONGとPONDも加わっているということで、なんというか、画面に向かって「ありがとう!」と言いたくなってしまうくらいの迫力があります。

これがYoutubeで何回でも見られるんですから、ぜひ!!

[文・構成/タイナウ編集部 サワディーワタナベ]

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