サマーソニック・バンコク2025 ライブレポート――この夏、タイの祝祭となったサマーソニック バンコク――|オフィシャルより全体レポートをお届け!

T-POP

DAY 2

二日目MAHANAKHON STAGEのトップバッターを飾ったのは、タイの若きスター Lamyai Haithongkham
ルークトゥンとモーラムの伝統を土台にしながらも現代的なアレンジで磨き上げられた彼女の歌声は、冒頭から会場を鮮やかに染めた。煌びやかな衣装と多くのステージダンサーを従えた力強いパフォーマンスに、サマソニ・バンコクの観客は一気に引き込まれ、地元の音楽文化が持つ熱量が世界のフェス舞台で輝きを放つ瞬間となった。まさに、これがタイが誇る真のソフトパワーだ!

続いて登場したのは KickFlip
韓国から現れた7人組の新星は、その名が示すように果敢な挑戦を象徴する存在だ。疾走感あるダンスと鮮烈な歌声、息の合ったパフォーマンスはフロアを一気に揺らし、序盤から観客を巻き込んでいく。彼らが未来へ踏み出す姿をそのまま音楽に変えたかのようなステージに、観客は期待と興奮を重ねた。

もう一つのTHONBURI STAGEも負けてはいない。力強いロックサウンドと華やかなステージングでTimmy Xu & Prome が観客を惹き込み、国際フェスらしい空気を作り上げた。同じく日本からは 疾走感と感性あふれるギター、そして心地良い抜け感がある正確なドラムサウンドに加えて、エモーショナルなボーカルで話題のLET ME KNOWが観客の心を揺さぶった。アジアでも高い人気を誇る彼らから、ノスタルジック・モダンの新しい波が広がっていくことを感じさせる力強いステージとなった。

午後に入ると日本を代表するアーティストとなったBE:FIRST が、遂にメインステージに登場。
完璧に揃ったダンスと研ぎ澄まされた歌唱、そして舞台を支配するスター性で観客を魅了した。ワールドツアーで既に世界を巡り、グローバルな存在感を確立している彼らのステージは、バンコクにおいても揺るぎない自信に満ちていた。英語と日本語を自在に操る楽曲は客席にまっすぐ届き、現地の観客の声援と一体化して幸福感あふれる空気を生み出していた。

続いて登場したのはタイを代表する人気シンガー Jeff Satur
情感豊かな歌声とメロディは観客の心に深く響き、スマートフォンのライトが一斉に掲げられた光景は幻想的だった。タイ語の歌詞に涙を浮かべる観客、言葉を超えて共鳴する観客、そのすべてがひとつになり、静かな感動を共有する時間が流れた。

そしてさらに大きな舞台を彩ったのは、韓国のロックバンド The Rose。叙情的なメロディと力強いサウンドが観客を包み込み、楽曲が進むごとにフロアは大合唱に変わっていった。彼らの音楽は国境を越え、アジアから世界へと広がる可能性を示す証のように鳴り響いた。

夜に差しかかると、メタルとアイドルを融合させた唯一無二の存在、BABYMETAL が登場。
昨年のサマソニ・バンコクではBODYSLAMのステージのスペシャルゲストとして出演を果たし、その鮮烈な存在感を強く印象づけた彼女たち。今年は満を持して待ち望まれていたメインアクトとして帰還し、会場の期待を一身に背負っての登場となった。轟音のリフと激しいドラムに合わせて繰り広げられるシンクロダンスは圧倒的で、観客は瞬時にヘッドバンギングの渦に巻き込まれる。花道を駆け抜けながら全身で放つエネルギーは、メタルの力強さと熱狂をひとつにまとめ上げ、フェスならではの異次元の光景を作り出した。国境を越えて集まったファンが声を張り上げる光景は、サマソニバンコクの歴史的な瞬間として深く刻まれた。

続いて現れたのは、EXOのメンバー CHANYEOL
華やかな存在感に加え、観客との距離を縮める親しみやすいMCでフロアを和ませたかと思えば、ラップからバラードまで自在に披露し、その多彩な才能を存分に見せつけた。韓国ポップの厚みと完成度を凝縮したステージに、観客の歓声は途切れることがなかった。

そして夜を華やかに彩ったのは、今やポップ界を代表するCamila Cabello
ステージに現れた瞬間からフロアの熱気は急上昇し、「Havana」「Señorita」といった世界的ヒットを連発。軽快なステップと観客を巻き込む表現力はラテンの情熱そのもので、フロアは巨大なダンスフロアへと変わった。迫力あるステージセット自体が女性ならではのパワーを体現しつつも、ステージを自ら降りて、オーディエンスひとりひとりとハイタッチをして共に心を通わせるような彼女の姿は、バンコクの夜に鮮烈な彩りを添えた。

そして最後に舞台に立ったのは、この日のヘッドライナー Alicia Keys
体も心も揺れるような名曲を数々披露したアリシアだが、ピアノに向かい「If I Ain’t Got You」を奏で始めると、会場全体が静まり返り、ソウルフルな歌声が観客の心を深く打った。そして「Empire State of Mind」が鳴り響くと、大都市バンコクの夜にNYとの光景が重なり合うかのような壮大な一体感が生まれた。サプライズ・ゲストとしてタイを代表する女性ラッパーのMILLIも登場して会場を盛り上げつつ、フィナーレの「No One」では会場中の声が重なり合い、温かくも涙を誘うような大合唱が広がった。
彼女は今年の夏、東京大阪のサマーソニックでもヘッドライナーを務め、歴史に残るような感動を同じく日本に届けてくれた。その記憶と今回のバンコクでの体験が重なり、サマーソニックというフェスが都市を越えて人々を結びつける象徴であることを強く示した。観客を優しく包み込み、一生涯忘れがたい余韻を残す彼女の声と音楽は、サマソニ・バンコクのクライマックスを飾るにふさわしい輝きを放っていた。

さらに、THONBURI STAGE は多様性にあふれるステージとして、アジア各国やタイからの人気アーティストが勢ぞろい。フィリピンからの注目ボーイバンド BGYO、このステージに初登場となったシンガポールの LULLABOY、そしてタイのアーティスト BETTER WEATHER & CHALADEENGUNCHARLIE & FRONCPRAE CHANAAS2NEVONE & D-NA & WIZZLEMOTLEY FLOWERDEFYING DECAY も加わり、それぞれが観客を熱狂させるパフォーマンスを披露した。


この熱気は、バンコクが世界水準の音楽フェスティバル拠点としての地位を示すものとなった。
インターナショナル、アジア、そしてタイのアーティストが一堂に会し、国境を越える音楽の力を体現した。主催は Bangkok Connect、共催は Paradise E&A および Creativeman Productions が務め、さらに CI Showbiz が Official Local Partner として参加し、フェスティバルの魅力を最大限に引き出した。

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