本編のラストを飾ったのは「Because of You, I Shine」の日本語バージョン。
デビュー曲でありグループ名の由来でもある「君がいるから輝ける」というメッセージを持つこの曲は、ファンへの感謝を最もストレートに伝える大切な楽曲です。サビの「Padadap pop!」という弾むようなフレーズは原曲そのままに、日本語の歌詞が乗ることで意味が直接胸に届きます。「君以外なんていない」「あの未来を一緒に見てみたい」――そう歌う彼らの声は真っ直ぐで、どの視線も観客に向けられていました。照明は暖色から柔らかな白へと移り変わり、会場全体が光に包まれます。涙を拭うファン、笑顔でシャッターを切るファン、そのすべてが最高の時間となりました。
日本語で歌う2曲は、単なる翻訳やカバーではなく、目の前にいるファンのために言葉を選び直した、特別な贈り物でした。言葉を変えても変わらない想いと、変えたからこそ届く感情。その両方を乗せた歌声は、国境を越えて心をつなぎ、ここにいる全員の記憶に深く刻まれました。
曲が終わっても拍手は止まず、ステージを去る瞬間までシャッター音が響き渡ります。
日本初のファンミーティングは、BUSと日本のファンが直接会い、笑顔と感謝を分かち合った記念すべき日となりました。
タイから日本へ、そしてさらに広い世界へ。彼らの音楽とパフォーマンスは、国境や言葉の壁を越えて人々の心を動かす力を持っています。
この渋谷での特別な夜は、その第一歩として確かな足跡を刻みました。ファンとの距離を大切に歩むBUSが、グローバルアーティストとして大きく羽ばたく日を、日本のBEUS(ビーアス)の皆さんと一緒に心から楽しみにしています。
カメラ:佐藤早苗
文・構成/タイナウ編集部