[写真 @GDH公式FaceBookより]
タイ映画界を代表する監督、Ter Nawapol(ター・ナワポン)の最新作『HUMAN RESOURCE(人事)』が、第82回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映されることが発表されました。本作は、同映画祭の公式部門「オリゾンティ・コンペティション」に選出され、今年唯一のタイ映画としてコンペティションに参加しました。
『HUMAN RESOURCE』は、GDHがOne Cool Connect、JAI Studiosと共同制作したドラマ映画です。本作は、『フリーランス(Heart Attack)』『ハウ・トゥー・ティング(Happy Old Year)』『Mary Is Happy, Mary Is Happy』などで知られるター・ナワポンの最新作となります。
日常の些細な出来事や都市で生きる人々の孤独、労働や人間関係に潜む違和感を、静かでミニマルな映像と独自の構成で描く作風は、彼の大きな特徴です。物語性よりも感情や空気感を重視し、観る者に「考える余白」を残す作品で国際的な評価を集めてきました。なお、本作はGDHにとって海外の国際映画祭で初めてワールドプレミア上映される作品となり、世界三大映画祭の一つであるヴェネツィア国際映画祭での上映は大きな注目を集めています。
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物語は、バンコクで働く女性Human Resource(人事)担当者フレーンが主人公です。彼女は社員の欠勤問題や採用面接に追われながら、妊娠中という個人的な事情も抱え、仕事と家庭の間で精神的に追い詰められていきます。人材を選別する立場にある彼女自身が、「人間の価値とは何か」を問い直していく姿を描いた作品です。
主演はUnoey Prapamonton(アンオーイ・プラパーモン)、共演にPetch Paopetch(ペット・パオペット)、Atom Chanakan(アトム・チャナカン)、そしてPiXXiE(ピクシー)のPimma(ピムマー)が名を連ねます。タイでの劇場公開は2026年1月29日を予定しています。
[文・構成/タイナウ編集部]
