新旧問わず音楽に親しんできたタイナウ編集部ワタナベが、未体験だったタイポップを聴いて綴る音楽鑑賞記。「サワディワタナベ」は未知のタイポップへのサワディ=こんにちは のご挨拶です。
今回は「PP」の愛称で親しまれるPP Krit(クリット・アンムアイデーチャコーン)の2025年1月リリースのシングル、「Oopsy Daisy」です。
タイトルはだいたい「おっとデイジー」って訳されてますね。
本人もインタビューで語っているように、面接モチーフのストーリーもありながら、パフォーマンスビデオにすることを意識した作品になっており、とても見ごたえがあります。
衣装も、普通は何度も変えていろんなシーンを撮るところ、こちらは上着を脱いだだけ。
その辺りもパフォーマンス重視のメッセージのようです。(イントロではベルトでジャケットごとぐるっと巻かれてるのが印象的。)
個人的に驚いたのは、しゃがんだダンサーたちの上にごろんと転がって持ち上げられるシーン。
背中やわらか!
ということで、彼はサワディーワタナベの中では「猫の背骨を持つ男」という妙なタグ付けがされました。
ともあれ、その辺のフィジカルがダンスにも存分に反映されていて(たぶん)、シンプルな足のステップだけでもめっちゃ上手いことがわかります。
楽曲はノリノリながら、全世界的?に好まれる超王道の泣きのコード進行(たぶんTwo of us進行ってやつですね)で進んでいきます。
ちょっと話がそれますが、特にサビの部分のトラックの雰囲気、「何かに似てるなあ…」という気がして、思い当たったのはミーガン・シー・スタリオン(Megan Thee Stallion)がデュア・リパ(Dua Lipa)をフィーチャーした「Sweetest Pie」でした。
さて話は戻り、この曲、とにかく全編高音ヴォーカルの気持ちよさと安定感がまあ心地よい。
張らない声の曲の一体感がたまらんです。
何回もリピートして聴きたくなる曲になりました。
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[文・構成/タイナウ編集部 サワディーワタナベ]