[写真 @Nation Thailand公式ウェブサイトより]
バンコク出身チュラー大卒、日本語検定1級のタイ人エディター、ギフト(←名前です)がタイの現地情報、タイポップの歌詞、スラング、ネット用語を独自に読み解く!読めばもっと理解が深まる、楽しめる!
タイを訪れると、多くの日本人がまず驚くのがQRコード決済の普及率です。都市部はもちろん、地方都市でもほぼあらゆる場所でQRスキャンによる支払いが可能です。
コンビニやショッピングモールといった大型店舗だけでなく、屋台や個人商店、さらには露店の宝くじ売り場でもQRコードが掲げられています。スマートフォンのモバイルバンキングアプリで読み取るだけで、即座に相手の口座へ送金される仕組みです。
例えば、駅の券売機では現金だけでなくQR決済に対応しています。行き先を選び、表示されたQRコードをスキャンするだけで乗車券を購入できます。
また、ショッピングモールなどの駐車場では、入庫時に発券されたチケットに印刷されたQRコードを使ってそのままオンライン決済が可能です。精算機に並ぶ必要がなく、車内でそのまま支払いが完了します。
キャッシュレス化は企業サービスにとどまりません。路上の宝くじ販売員の前にもQRコードが掲げられています。購入者はスマートフォンでスキャンするだけで、その場で代金を直接送金できます。
また、ギターを弾き語りするストリートパフォーマーの足元にもQRコードが置かれています。チップもワンタップで送金できるため、現金を持ち歩かない若者世代を中心に利用が広がっています。
タイのQR決済の特徴は、「電子マネー」ではなく、銀行口座間の直接送金が基本である点です。個人でも法人でも、銀行口座を持っていればそれぞれ固有のQRコードを取得できます。支払う側はアプリでスキャンし、金額を確認して送金するだけです。入金は即時反映されます。
この仕組みが急速に普及した背景には、コロナ禍があります。現金接触を減らす目的でキャッシュレス化が一気に推進されました。
さらに、タイの銀行システムはモバイルバンキング分野で非常に先進的です。銀行間送金の手数料が無料、または非常に低額であるため、利用者の負担がほとんどありません。この点が普及を後押ししました。
タイの銀行は支店サービスも充実しています。ショッピングモール内の支店は平日夜20時頃まで営業しているケースが多く、土日も営業しています。ATMは24時間利用可能で、手数料も安価、あるいは無料の場合が少なくありません。こうした利便性が、モバイルバンキングの浸透と相まって、タイ社会全体の金融インフラを大きく押し上げています。
屋台、鉄道、駐車場、宝くじ売り場、そして路上ライブまで。スマートフォン一つで完結するタイのキャッシュレス社会。いまや「現金を持たずに1日過ごせる」どころか、「現金が使えない場所もある」時代に入っています。タイの銀行サービスはアジアの中でも特に注目すべき存在です。
[文・構成/タイナウ編集部]
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