【連載】NipponBoyzリョータのこれ何位?
タイを拠点に活動するリョータが、毎月ひとつのテーマをランキング形式で紹介。
生活に密着した具体的な話題から、感覚的な切り口まで、独自の視点で綴る。
サワッディークラップ、NipponBoyzのRyota(リョータ)です。
3月は卒業シーズンということで、今回は〈日本とタイの卒業式についての違いベスト3〉を発表したいと思います。ランキング形式ではあるが、完全に独断と偏見なのであしからず。
日本の場合は、名前を呼ばれて返事をし、壇上に上がりお辞儀それから… のように1人1人に対してじっくり行うのが特徴的。
タイは真逆である。卒業生が一切動きを止めることなく、次々と受け取る。まるで流れる川の様に、リズム良く。前の生徒が受け取ってる間に次の者がお辞儀、片手で受け取った後バックステップし、次の生徒と交代。1人あたり3秒未満。
学校での想い出をしみじみと噛み締める時間は、もちろんない。名前を呼ばれて返事をする事も、卒業式でボケて黒歴史を残す生徒も、卒業証書が入ってる筒をポンってする奴も、もちろんいない。
というのも、タイでは王室関係者から直々に卒業証書を授与される何とも格式高く、ありがたいイベントなのである。卒業生はスムーズにかつ、失礼のない様に全力を尽くのである。
タイの卒業式では、皆制服の上から〈チュットクルイ〉という伝統的なガウンを羽織る。そして卒業生たちはこぞって「専属のプロカメラマン」を雇う。そして信じられないほどの枚数の写真を撮る。3月~5月、タイはもっとも暑い季節。炎天下の中、汗だくになっても撮影を続ける。
また卒業生は家族や親戚、そして友達を卒業式に招待するのだが、この友達の範囲がまた痺れる。“ちょっと友達”でも呼ぶのだ。かくゆう僕も、1回だけランチした事ある子に誘われて行った事がある。現場に着くと卒業生と呼ばれた人達でごった返し、とんでもない熱気だった。
人混みを掻き分けなんとか彼の元に辿り着くと、ひたすら色んな人と写真を撮っていた。
しばらく待つ事になったのだが、同じく呼ばれた”ちょっとした友達”何名かが同じく待っており、何とも言えない時間を過ごした記憶がある。
卒業生はお祝いとしてぬいぐるみや花束をもらう。だが中でも目を引くお祝いの品が、紙幣を繋げた現金の首飾り。
どう考えても貰って1番嬉しい。
プラスチックの袋に入った紙幣をホチキスなどで繋いでいる。50バーツ(約250円)紙幣や100バーツ(約500円)を繋げた物が主流だか、中には1000バーツ(約5000円)を繋げた物を受け取る猛者もいる。
日本ではご祝儀などは良い感じの封筒に入れて、さっと渡すが、タイでは分かりやすくド派手に渡す。愛情・誇り・家族のサポートの象徴なのである。しかも合理的。ちなみに、首飾りだけではなく、花束のスタイルもある。
ランキングには入りきらなかったが、これも日本の常識からすると驚き。 それは、「卒業式が卒業の数ヶ月~1年後に行われる」ということ。
日本では「3月に卒業式、4月から新生活」という流れがセットだが、タイでは学位授与の準備や王室とのスケジュール調整などの兼ね合いで、卒業式がかなり後になるケースが多い。
中には、すでに社会人として1年バリバリ働いているOB・OGが、有給を取って母校に集結することもある。
なので卒業式で感動のお別れというより、『うぃー久しぶりー』のテンションなのである。
いかがでしたでしょうか。 厳かな王室への敬意、家族や友人とのド派手なお祝い、そして現金。
日本の「切なさ」や「しんみり」とした卒業式とはまた違う、タイの「エネルギッシュで愛に溢れた」卒業式。 もしこの時期にタイを訪れることがあれば、大学周辺を覗いてみてください。
そこには、世界で一番幸せそうな笑顔と、大量のプロカメラマン、そして首から現金をぶら下げた若者たちが溢れているはずです。
それでは、また次回のコラムで。
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[文・構成/NipponBoyzリョータ]
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