MILLIインタビュー| “自分らしさ”が武器になる時代。世界が注目するタイのラッパーMILLIが語る、日本初ライブへの想いとZ世代の音楽へのリアル

ThaiNow編集部

アジアの音楽シーンで、急速に存在感を高めているタイ出身のラッパーMILLI(ミリ)が、今年5月9日に日本で初の単独ライブを開催。
鋭いリリックと高いパフォーマンス力を武器に、BBCによる「世界で最も影響力のある女性100人」への選出され、タイ人アーティストとして初めて世界最大級の野外音楽フェスティバル「Coachella」のメインステージに立つなど、グローバルでの注目度が高まる中での来日となりました。
タイナウでは、ライブ直前の彼女にインタビューを実施。
MILLIの音楽に込めたメッセージ、最新曲「One Punch」の制作背景やリリックに込めた思い、そして新しい学校のリーダーズとのコラボの裏話まで、たっぷりと語ってもらいました。

日本初単独ライブ 

──今回の日本での初の単独公演が決まったときはどんな気持ちでしたか?

ソロライブは日本で初ではなく、人生でも初なんです!
バンドのメンバーとも絶対に良いライブにしようね!と話していて、始まる前からすごくにワクワクしています。

音楽を通してインスピレーションを与える存在に

──BBCの“世界で最も影響力のある女性100人”に選ばれましたが、選ばれた時はどのような気持ちでしたか?

こんな私でも認めてもらえると思えて、とても光栄でした。
悪いところも良いところも、両方を受け入れてもらえたような気がします。

──20歳の時に選出されていますが、若くして選ばれた理由は何だと思いますか?

同世代の100人ほどが選ばれている中で私が選ばれた理由は、音楽を通して、多くの人たちにインスピレーションを与える存在になれていたから?なのかなと思っています。

楽しいと思えることが歌詞になる

──リリックにタイの地方の方言やLGBTQコミュニティの言葉など、多様な言語をもちいてラップをしているのは何故ですか?

地方の方言ですが、タイには大きく分けて4つの地域があるので、それぞれの地域の魅力を伝えたいと思って取り入れています。
ただ、深く考えているというよりも、” 楽しい!” と思えることが歌詞になっていると思います。
LGBTQコミュニティの言葉は普段から使っているので、あえてというよりは、自然と取り入れています。

「One Punch」の制作過程、XGとコラボレーションしてみたい!

──超高速ラップで話題の「One Punch」はどのよう経緯で完成しましたか?

この楽曲は、全体のトーンとして歌詞に“有気音”が多い作りにしたかったんです。
そして、個人的にともて好きなアーティストである「XG」からインスピレショーンをうけて、制作を進めていきました!いつかXGとはコラボをしてみたい!!
MVでは、ボクシングのシーンがあるのですが、実際にムエタイを習っているので『1 2 Hook ตรง Slip ตรง Jab Jab ตรง』のシーンなどリアルに取り入れることで、より楽曲の世界観へのリアルさを高めることができたと思っています。

ムエタイファイターとしてデビューしたMILLIさん

 

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MILLI – ONE PUNCH Official MV

──MILLIさんは、Tilly Birdsの楽曲に参加したときのように、ラッパーだけではなく、シンガーのような魅力もありますね。

ラップをすることも、歌を歌うことも、どちらも普段からやっているので、自分としてはラップも歌も、あまり違いを感じていません。
Tilly Birdsの楽曲に参加したときは、メロディーラインごとに歌い方を変えながら、表現しました。
気持ちに合わせて声を伸ばしたり、強弱をつけることで、感情がより伝わるよう意識しています。

2.2億回再生!เพื่อนเล่น ไม่เล่นเพื่อน (Just Being Friendly) – Tilly Birds Feat. MILLI |

日本のアーティストとのコラボレーション

──新しい学校のリーダーズとのコラボ楽曲「Drama」での印象的なエピソードは?

個人的に新しい学校のリーダーズがとても好きだったので、オファーがあったときは嬉しい!と快諾しました。
今では、プライベートでも仲良くさせてもらっています!
彼女たちはエネルギーのレベルが一緒なので、全員の力が集まる感じがとても楽しかったです。
今後のコラボも待っていてくださいね!
6月に発売予定のアルバムでは、日本のアーティストとのコラボも予定しているので、ぜひ楽しみにしていてください。

 

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日本のファンにむけてメッセージ

──MILLIさんの活動を楽しみにしている、日本のファンにむけてメッセージをお願いします!

日本のファンの皆さん、いつも応援していただきありがとうございます。
(インタビュー当日)ライブのリハーサル前に、街を歩いていたら、日本のファンが「ミリちゃんだ!」と声をかけてくれました。
自分のことを知ってくれている人たちが本当にいることが実感できて、本当にに嬉しかったです。
いつもサポートしてくれてありがとうございます!

アジアの新星、いま、世界を揺らす存在へ
多様な感性をもち、自由な発想で世界に挑むMILLI。
彼女の音楽は、若い世代の“声”となり、今この瞬間も誰かの背中を押しています。
インタビュー時、歌っている時のラッパーMILLIとはイメージが違い、可愛い表情や、明るい回答をしてくれる「ミリちゃん」に編集部もすっかり虜になりました!
何に対しても楽しむ姿勢を忘れない若き天才の、次なるステージ、そして新作リリースにも期待が高まるばかりです。

[文・構成/タイナウ編集部]

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