2024年にリリースした大ヒット曲『เผื่อวันไหนเธอจะกลับมา(直訳:君が帰ってくる日に備えて)』で一躍注目を浴び、今タイの音楽シーンで最も勢いのある若きシンガーソングライター guncharlie(ガンチャーリー)。その等身大の歌詞と胸を打つメロディは、同世代のリスナーはもちろん、幅広い世代の心を掴んでいます。
そんな彼が、ついに世界的な音楽フェス SUMMER SONIC 2025 バンコク公演 に出演!
日本発の人気フェスがタイで開催されるという歴史的なステージに立つことは、guncharlieにとっても大きな飛躍の一歩です。
今回、出演を目前に控えたguncharlieに、私たち タイナウ が独占インタビューを実施しました。
しかも日本のメディアとしてインタビューを受けるのは今回が初めて。
音楽への情熱、影響を受けたアーティスト、そして日本への憧れまで――これから世界へ羽ばたくguncharlieの“今”をたっぷり語っていただきました。

―――「SUMMER SONIC 2025」の日本とタイの両方に、ご出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
とてもワクワクしました。実はこのフェスティバルを日本で開催していた頃からずっと気になっていて、何年も前から「いつか行きたい」と思っていたんです。でも毎年スケジュールが合わず、参加できませんでした。
今回サマーソニックに出演できることになり、本当に誇らしく思います。観たいアーティストもたくさんいるので、自分のステージが終わったら観に行きたいです。
―――「The Rapper Season 2」に出演した後、俳優業から本格的にアーティストとして活動するようになりましたが、その転機となった出来事は何ですか?
一番大きいのは「自分に正直でいること」でした。子どもの頃からずっと夢だったのは、音楽に関わること。作詞家でも、プロデューサーでも、アレンジャーでも、もちろんアーティストでもいい。とにかく音楽の世界にいたかったんです。
「The Rapper」に出演したあとにいただいた仕事は、ドラマや映画ばかりでした。もちろん挑戦しましたが、俳優としてやっていく道もあると感じながらも、やっぱり心の中に「まだ本気で挑戦していない音楽を諦めたくない」という思いが残っていました。最初は収入にならなくても、自分にとって音楽をやることは大きな幸せでした。
―――影響を受けたアーティスト(タイ/海外)を教えてください。また、そこから学んだ一番大きなことは何ですか?
特定の“憧れ”はあまりないのですが、強いて言うならStamp Apiwat(スタンプ・アティワット)さんの音楽と一緒に育ちました。彼の歌詞の書き方が好きで、本を読むように歌を聴けるんです。自分も作詞を始めてから、多くを吸収していたんだと実感しました。周りからも「自分の歌はStampさんのようにストーリー性がある」と言われます。
海外のアーティストでは、日本の藤井風さんが大好きです。日本語は理解できませんが、歌声や表現から強く感情が伝わってきます。ピアノも素晴らしく、この時代の天才の一人だと思います。彼が大勢の人のインスピレーションになっていると思います。
実際に1度コンサートを観に行ったこともあるんです。
―――藤井風さんからもインスピレーションを受けているんですね。
はい、藤井風さんみたいにイケメンになりたいです!
―――日本のファンにおすすめしたい、ご自身の曲を3曲教えてください。
まず1曲目は「เผื่อวันไหนเธอจะกลับมา(直訳:君が帰ってくる日に備えて)」です。この曲で自分の名前を知ってもらうようになりました。前に進めず、心の中に帰ってくる場所を残しているという内容です。
2曲目は「จากกันโดยสมบูรณ์(直訳:完全に別れる)」です。1曲目の続きのような曲で、もし運命の相手じゃなければ、何度会っても最後は別れしかない。だから完全に切り離そう、という内容です。
3曲目はアルバムの中で一番好きな「เจ็ดนาทีสุดท้าย(直訳:最後の7分間)」です。死後7分間に人生で最も大切な記憶が蘇るという“7分間の理論”をもとに書いた曲で、この「一生の間であなたは私の一番大事なもの」という大切な人へのラブレターのような内容です。
―――日本のアーティストで憧れている人や、将来コラボしてみたい人はいますか?
今一番好きなのは藤井風さんです。ただ、もしコラボできるなら「Back Number」と一緒にやってみたいです。音楽のスタイルや歌詞の内容、表現方法などが自分と似ている部分が多く、車を運転するときもよく聴いています。機会があればきっと相性がいいと思います。