タイのバンコク出身のエディター、ギフト(←名前です)がタイポップの歌詞、スラング、ネット用語を独自に読み解く!読めばもっと理解が深まる、楽しめる!
最近のタイ・エンタメ界では、T-POPだけでなく、俳優や女優がリリースする楽曲もどんどん増えています。新曲ラッシュの中で、SNSでよく見かけるようになったタイ語のスラングが「หูเคลือบทอง(フー・クルァブ・トーン)」です。今日はそのユニークな言葉の意味をご紹介します!
「หูเคลือบทอง(フー・クルァブ・トーン)」は直訳すると「金でコーティングされた耳」という意味です。もともとは「良いことしか聞かない」「批判や嫌なことを聞き流す人」というニュアンスで使われていました。
しかし、最近のタイではこの言葉が進化しました!特に音楽の世界では「めちゃくちゃいい曲に出会った」「聴いた瞬間に心がときめいた」という意味で使われています。まるで“耳が金色に輝くほど素晴らしい音楽”という感覚です。
SNSではゲーム用語と組み合わせて「หูเคลือบทองスキルを解放した!(ปลดล็อคสกิลหูเคลือบทอง)」や「หูเคลือบทองスキンを入手した!(ปลดล็อคสกินหูเคลือบทอง)」といった表現も人気です。これは「最高の曲を聴いて、特別な体験を得た」という楽しい言い回しです。
つまり、「หูเคลือบทอง」はタイの若者たちが“神曲”を見つけたときに使う、今っぽくてキュートな褒め言葉なんです。日本語にすると「耳が幸せになる曲」や「耳がとろけるほどいい音楽」という感じに近いかもしれません。
最近皆さんの「หูเคลือบทอง」な曲は何ですか?私個人的には「KHEMJIRA逃れられない呪い」の主役Keng Harit(ケン・ハリット)が2週間前リリースした新曲「มนตรา/モントラー(呪文)」です。
ぜひ皆さんの「หูเคลือบทอง」な曲をコメントで教えてください!
[文・構成/タイナウ編集部]